やまと絵のこころ~大和文華館~ [奈良・旅行]
新春に特別企画展【やまと絵のこころ】が開催されるという事でやって来たのは、
奈良市の住宅街にひっそりたたずむ『大和文華館』という美術館でございます
城郭もしくは酒蔵(ー_ー)!!
国宝や重要文化財を数多く展示している美術館かつ四季折々の自然も楽しむことができる、
昭和35年(1960年)に近畿日本鉄道の創立50周年を記念して開館。
立派な建物に奈良がどれほど近鉄とズブズブ深い関係がお分かりいただけるでしょう
平安時代のやまと絵(^^♪
写真はNGなのでパンフレットから引用する午後2時からの解説員の話を聞きながら巡る、
日本的なモチーフを描いて成立したきらびやかな”やまと絵”は平安時代に遡り、
紫式部や小野小町といった有名人の物語文学の風景を絵として残したもの
木々が柔らかな曲線で描かれていることや地面には金箔を貼り付けるのも特色だとか、
ちなみにやまと絵とは奈良の風景を描いた物ではないことを最近知りました。
行くけどゴメンね(≧◇≦)
こちらは伊勢物語の一説で部下を叱っているのではなく諭している場面でありまして、
鎌倉時代の絵巻を模写した”伊勢物語八橋図”は幕末期の絵師である岡田為恭の作品で、
木々の曲線と地面の金箔を受け継ぎ新しい感情表現を描いているとのこと
「本当に行かれるのですか・・・」「まあまあ話を聞け」と言う声が聞こえそうですね。
昔はこんなに身近だった(@_@)
西国三十三所の粉河寺(和歌山県)は千手千眼観世音菩薩が御本尊として知れてますが、
こんなに”粉河寺縁起模本”では身近だったタイムマシンがあったら見てみたい、
パンフレットは白黒ですがしっかり金箔で覆われ輝いていましたよ
やまと絵の原点として平安時代後期に描かれた”寝覚物語絵巻”(国宝)も公開されており、
銀箔は酸化してるもの金箔は残る色彩や描線の優美さはまさに原点な、
時代が変わっても受け継がれたやまと絵こころを少しばかり感じたのでありました。
十二単なんかも1本1本線が描かれており筆で描くのは大変なこと写仏で知ってます(笑)
では周りを散策(^^♪
約1時間ほど滞在したのち外へ出るとここからはお花たちの登場でぐるりと散策する、
まだ先になりますが左側にある大和文華館の枝垂桜も人気なお花見スポット
野趣に富んだ美しい自然園は“文華苑”と呼ばれ四季折々の花々で人々の目を楽しませます。
あら可愛い~(´▽`)
と言っても冬なので色づくのは椿くらいの匂いは少なめの足早に通りすぎる、
この木なんの木気になる木ながらも可愛いらしいので良しとしよう。
ちなみに特別企画展には30人くらい集まってましたが散策はオンリーロンリー
気持ちいい風景~(´▽`)
大和文華館は”菅原池(蛙股池)”のほとりの高台に位置しておりまして見晴らしの良い、
菅原池は日本書紀に登場する日本最古のダムと言われているのだとか
高円山や春日山を眺めながら古都の歴史に思いをはせるいにしえの風景に違いありません。
満開やん(≧◇≦)
紫色の水仙は今が見ごろとばかりに何本か遊歩道脇に満開で咲いておりまして、
もし水仙マニアの人がいましたら今すぐ大和文華館へレッツGOヒロミ~
ちょっと花びらに付いた水滴が生命力を感じさせてくれる生き生きとした姿ですね。
マンリョウ(・・?
千両と万両の違いが分からない調べてみると背丈が高いので”万両”だと思いますが、
遊歩道にポツンとたたずむ可愛いらしい姿は思わずしゃがみ込んで激写
美味しそうな小さな赤い身は鳥には人気ですが人間は食べられませんのでご注意を。
蠟梅あった\(^o^)/
実はずっと蠟梅(ロウバイ)探しながら歩いていておりまして見つからず狼狽したもの、
駐車場へ向かう坂道の途中で1つだけ咲きかけの蠟梅を発見してしまう、
もちろん鼻を近づけその独特な柔らかい香りを目一杯吸い込んだのは言うまでもなし
4本くらい蕾の木があったのでもう少しすれば蠟梅臭が漂うでしょうね。
ここにもムラサキシキブ(≧◇≦)
シソ科の落葉低木である”紫式部”は日本各地の林などに自生する紫色の身が可愛い、
聡明・上品といった花言葉は源氏物語の作者の紫式部から付けられた、
光沢のある9月~11月が見ごろだそうですが老いても上品さは変わらない!
赤色の実を付ける樹木はありますが紫色の実はなかなか見ないまさに大人の魅力です。
実がいっぱい(^^♪
最後は”橘”の木でありましてミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種の、
これも美味しそうですが酸味が強く苦みもあり食用にはしないとのこと。
なんでも沖縄のシイクワーサーと2種類だけが日本原産の柑橘種とされている、
シイクワーサーチューハイのように入れて飲んでみるのもアリかも?
沖縄のシイクワーサパークで原液飲んだことありますがとても酸っぱかった思い出(笑)
やまと絵を鑑賞してお花を愛でる、心安らぐ冬の良き1日となりました
<大和文華館>
価格:2420円 |
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関西だと近鉄便利ですよね。
by mau (2024-01-14 00:33)
国宝や重要文化財を数多くみられるのですね。
写真撮影出来ないのは残念ですね。
by ぼんさん (2024-01-14 05:51)
『大和文華館』、建物の雰囲気がとても素晴らしいですね。私には酒蔵に見えてしまいました。
お庭の散策も楽しそう(*^^*)
by 溺愛猫的女人 (2024-01-14 13:24)
こんにちは。
「大和文華館」ですが、吉田五十八が設計した名建築ですね!!
第4期の歌舞伎座や火災により焼失しましたが、元総理の吉田茂邸を設計です。
展覧会の内容も気になりますが・・・
建物&内部空間をじっくり体感・体験したい場所です!!
大和絵、高価な顔料で描かれた大変貴重な絵画ですね。
大和文華館の敷地を散策ですが、斜面ある場所で高台あり?眺めも良い感じです。
また、桜咲く時期・お花見で訪問したい感じです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-01-14 14:39)
なまこ壁が印象的な大和文華館
まさにお城のような雰囲気ですね(^^)
奈良とずぶずぶ関係(?)にある
近鉄が絡んでいる施設だそうですが
“鉄分”は薄めの(というか全く感じられない)
正当な美術館のようですね笑
そこで催された「やまと絵」展。
平安時代の物語文学の舞台が
大和絵によって再現された作品からは
物語と画が作成されたそれぞれの歴史が表れていて
粋な風情を覚えます(´ー`)
西国三十三所巡りで実際に訪れた粉河寺を描いた
“粉河寺縁起模本”などををみると
yamatonosukeさんにとって感慨深いものが
おありでしょう(・∀・)
館内の作品は写真NGだったけど
鑑賞後に外のお庭散策で撮影されたお写真には
どこか絵画的な風情が感じられる気がします(^^)
もう蝋梅がほころび始めているのですね☆
by あおたけ (2024-01-14 16:56)
蝋梅は、梅よりも早咲きなのですね。
by ヨッシーパパ (2024-01-14 18:31)
いつも拙ブログへコメントありがとうございます。
アート音痴で美術館に縁が無い僕ですが、
『大和文華館』は興味津々です(^^)
by johncomeback (2024-01-14 19:54)
紫式部は・・・(奈良の目の上のたんこぶ)京都っ!
粉河寺自体お堂一つしかなかったと(驚)。
by tai-yama (2024-01-14 22:49)
もうそちらは 梅の花が咲き誇り
春へばく進してるのね。
この美術館 見学したいです。
by ゆうみ (2024-01-14 23:27)
大和文華館、この展示気になってるんですよ
古河寺の観音様がこんなにも近くで見られたなんて!
確かにタイムマシーンで見に行きたい
そうそう周囲の植物もここは魅力ですよね
写真の可愛い蕾は「ミツマタ」です
可愛いお花が2月〜3月に咲きますよ
by 藤並 香衣 (2024-01-14 23:32)
ぇえっ、これが美術館~(^_^;)城壁にしか見えない。
奈良は近鉄以外に何かあったっけ?と言うくらい近鉄に依存してるよね(;^ω^)
JRも桜井線みたいに本数が少ないと無いに等しい感じだしね( ̄▽ ̄;)
ぁぁ、水仙は春の花と思ってましたが種類によって11月頃から咲き出すのもあるらしいね(^_^;)
by 英ちゃん (2024-01-14 23:56)
やまと絵は昨年、東博の特別展で観まして、
とてもとても気に入りました。
昔のマンガみたいでもあり、題材も豊富だし、
なにより金銀含め色彩も鮮やかで(#^^#)
と浅学な私には、こんくらいしか書けませんが。。。。
兎に角気に入っちゃっったんですよねぇ♪
蝋梅咲いていましたかぁ♡
by Rchoose19 (2024-01-15 07:56)
お庭が手入れが完璧で、気持ちいいでやすね!
落ち葉一枚落ちてないでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-01-15 11:58)
「奈良がどれほど近鉄とズブズブ」・・・ここがツボりました!(^▽^;)
白い外壁、まさしく酒蔵ですね!
by よーちゃん (2024-01-15 16:02)
≫mau さん
阪神線にも乗り入れ神戸が近くなりました(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:16)
≫ぼんさん
見る人が見ればお宝に違いありません。
絵巻はとっても長かったですよ(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:17)
≫溺愛猫的女人 さん
酒蔵にも見えますが中でお酒は作ってません(笑)
お庭散策は桜の時期が良さそうです(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:18)
≫Boss365 さん
そんな素晴らしいかたの建築物だとは知りませんでした(≧◇≦)
こんど訪れたら「吉田五十八の設計ですね」とドヤ顔で解説員に言ってみよう(笑)
こんなところにこんな建物が!
な近代的かつ重厚感のある造りといった印象でした☆
昔は絵の具も高価だったのですね~
タイムスリップした気分で「やまと絵」を鑑賞して、
いにしえな気分で敷地内をぐるっと散策しました(^^♪
桜の季節はインスタグラムでもたまに見かける、
奈良の隠れたお花見スポットでございます☆
by yamatonosuke (2024-01-15 23:18)
≫あおたけ さん
お城のような大和文華館ですが天守はありません(≧◇≦)
高台から見える景色が北側だったら、
もしかしたら近鉄奈良線が見えたかも~
そして近鉄関連の資料展示もない!
初めて訪れましたが正当な美術館のようです(笑)
龍のようにとっても長~い絵巻物や、
歴史を描写した掛軸など「やまと絵」じっくり鑑賞してきました☆
そして平安時代の女性は全部おたふく顔の、
髪はセンターわけロングの当時の美人もしっかり確認(^^♪
粉河寺を訪れたのは遥か昔なので記憶はおぼろげながら、
JR和歌山線からの歩いた土地の雰囲気もプレイバックです。
館内だけではブログすぐ終わってしまうので、
お庭散策で写真を増し増したのは内緒で(笑)
きっと桜の季節はたくさんの人が散策するでしょう~
蠟梅はこれから1月末~2月初ぐらいが見頃かもしれません(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:20)
≫ヨッシーパパ さん
蠟梅が咲いてから梅、桜といった印象です(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:20)
≫johncomeback さん
私もアート音痴でほとんど美術館に行ったことありませんが、
大和文華館とやまと絵と初物づくしなので行ってみました(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:21)
≫tai-yama さん
京都は奈良のあとに都ができた新興住宅です(笑)
粉河寺そういえばお堂一つだったかも(≧◇≦)
by yamatonosuke (2024-01-15 23:21)
≫ゆうみ さん
蠟梅はこの月末から2月初旬にかけて咲き始めるでしょう☆
赤い梅が咲き始めるといよいよ春の到来ですね。
この美術館は「こんなところに」とビックリしますよ(笑)
by yamatonosuke (2024-01-15 23:22)
≫藤並 香衣 さん
初めて大和文華館へ訪れましたが、
学園前の住宅地の中にあるのですね(≧◇≦)
粉河寺はちょっと昔のことなので記憶おぼろげですが、
JR和歌山線から歩いた風景がちょっとプレイバックです。
昔はこんなに身近に観音様を拝めていたのね~
このかわいいのは「ミツマタ」と言うのですね!
いつも教えていただき感謝申し上げます。
2月~3月だと遊歩道にあったゆきやなぎも咲いてるかも(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:23)
≫英ちゃん さん
甲冑などある歴史資料館に見えますが美術館です(笑)
はい!個人的には子供のころから近鉄に依存です。
JRの桜井線はほとんど乗ったことがない・・・
って言うかほとんどJR乗らない奈良県民も少なくありません。
以前に般若寺で水仙グラスを見たので私はこの時期なイメージです(^^♪
by yamatonosuke (2024-01-15 23:24)
≫Rchoose19 さん
そうそう東博記事でやまと絵を知りました(^^♪
そして大和(奈良)の絵ではない事も~
文章だけでなく絵でも残っているのは素晴らしいことですね☆
タイムスリップして当時の場所も見てみたい(金も採取する)
私はさらに超浅学なので深掘りはできませが、
雅な雰囲気が伝わる良き展示イベントでした(^^♪
蠟梅は1つだけでしがいい匂いでしたよ~
by yamatonosuke (2024-01-15 23:24)
≫ぼんぼちぼちぼち さん
売店の人に聞くとこの中を歩いてくださいと!
でもお手入れされた庭は歩けず端から回り込みました(笑)
by yamatonosuke (2024-01-15 23:25)
≫よーちゃん さん
同じ奈良駅でも近鉄とJRの温度差(笑)
酒蔵に見えますが利き酒はないのでご注意を(笑)
by yamatonosuke (2024-01-15 23:25)