興福寺~西国三十三所第九番札所~ [西国三十三所巡礼]
近鉄奈良駅から歩いて約10分ほど奈良公園内にあるのが、
藤原氏の氏寺として平城遷都とともに和銅3年(710年)に建立された、
<興福寺>
手前の東金堂の奥には五重塔がどっしりと~
五重塔といえば京都・東寺が全国区のようですが、
釈迦の舎利をおさめる墓標でもある、
奈良・興福寺の五重塔は軒の出が深い奈良時代の特徴を今に残します。
(※1426年ごろに再建)
今も昔も古都”奈良”を象徴する塔なのであります
そして300年ぶりの今秋10月の落慶を目指し工事中の、
<中金堂>
五重塔からその中金堂を挟んだところにあるのが、
西国三十三所第九番札所<南円堂>でございます
(※境内拝観は無料)
八角形が特徴的なこちら南円堂は、
藤原冬嗣が父内麻呂の冥福を願って創建された建物で、
現在の南円堂は創建以来4度目の建物で寛政元年(1789年)ごろに再建。
ご本尊は”不空羂索観音菩薩像”(鎌倉時代・国宝)ですが、
10月17日の年に一度だけしか特別開扉されません。
もちろんお目にかかることは出来ないので扉の外から、
合掌~( ˘ω˘ )
やっぱり何をするにも健康第一だと思う今日この頃・・・
無病息災を呪文のように何度も心の中で唱えます。
奈良に住んでいるからには1度はご本尊を見たいものですね
と思いながらご本尊のほうを眺めていると、
えっ、鹿の絵・・・(?_?)
春日大社だったら分かりますが興福寺で鹿?と思い調べてみると、
ご本尊の”不空羂索観音菩薩像”は山岳神と関係があるみたいで、
その特徴にシカの毛皮を身に纏うとあります。
今でこそ神仏分離となっていますが、
すぐ近くにある春日大社とも関係があったのかもしれませんね
そして南円堂の北側にあるのが国宝に指定されている、
<北円堂>
運慶晩年の名作”弥勒如来坐像”(鎌倉時代・国宝)が鎮座しますが、
特別開扉日は春と秋の20日間ほどの2回のみ。
ちなみに今年の秋は10月20日~11月11日ですよ
納経所の前には<左近の藤>と呼ばれる藤棚があり、
茎の部分がとぐろを巻いたような姿がとても印象的。
広さは12m×3mと樹勢はあまり盛んではなさそうですが、
”猿沢池の月・東大寺の鐘・春日野の鹿”などと共に、
『奈良八景』の一つに数えられている藤棚です。
季節は終わったばかりですがまた来年の楽しみが出来たかも
そして御朱印をいただいたあとに五重塔を眺めながら食べるのが、
<興福寺中金堂落慶記念弁当 福>
(※1200円)
お弁当箱は吉野杉が使われとてもいい香りで、
お箸は中金堂再建余材で作られたかなり軽い仕上がり。
もちろん1回限りではなく洗ってまた使用できます。
”ゆかり巻きずし・古代米巻きずし・いなりずし”がラインナップ。
中金堂楽慶を祝う五色幕をイメージした鮮やかな見た目で、
古代巻きずしには興福寺塩座の塩を、
いなりずしは同じように見えますが田舎味噌と招福味噌をそれぞれに使用。
人参は宝相華風に型抜きするなどこだわりの詰まった、
素朴な味わいの天平時代の伽藍を感じるお弁当です。
ボリューム的には1200円はちょっとお高いイメージですが、
お弁当箱もお箸も込みと考えたらお手頃価格かも
そんな<興福寺中金堂楽慶弁当>は10月30日までの、
土日祝だけの限定販売で1日の数量も決まっていますので、
入荷11時頃にすぐ買いに行くことをオススメします。
ちなみに土曜日は内容がガラッと変わり、
めはり寿司やおかずの入った”興”が販売されますよ(^O^)/
<御朱印>
西国巡礼者だけでなく日々のお参りの人で納経所は大忙しで、
御朱印をいただくのに今までで最大の約20分かかりました
<興福寺>
拝観時間 東金堂と国宝館ともに 9時~17時
拝観料 東金堂 300円
国宝館 700円
(※共通券は900円)
住所 奈良市登大路町48
ホームページ⇒http://www.kohfukuji.com/
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興福寺 北円堂 立派な建物です
洒落たお弁当♪ 女性なら丁度良い量かな(^^)
by チャー (2018-05-27 07:33)
不空羂索観音菩薩像は10月17日だけ公開で
弥勒如来坐像は10月20日から11月11日公開(*_*)
となると両方見るためには今年は10月16日から四泊五日で
奈良を旅行しないといけないという・・・うん、無理( ̄◇ ̄;)
両方の公開日が重なる時を狙いたいと思います(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-05-27 11:20)
興福寺、立派な五重塔が印象的なお寺ですね!
記念のお弁当、その内容も美味しそうですが、
お弁当箱に吉野杉が使われいたり、
お箸が中金堂再建の余材で作られていたりと、
記念弁当にふさわしいこだわりが
随所に感じられますね(^^)
by あおたけ (2018-05-27 11:42)
懐かしいですね。もう数年経ちましたがH交通社の西国巡拝ツアーで
ここから滋賀に向かった記憶が(奈良は此処だけだったかな?)
by 侘び助 (2018-05-27 14:14)
お写真からも吉野杉の香りがつたわってきそうです。
大事に使いたいお弁当箱ですね(^^)
by ぼんさん (2018-05-27 14:26)
吉野杉の弁当箱良いですね。
プラスチックのは使いたくないし、
陶器の壺も扱いに困ります。
by johncomeback (2018-05-27 15:45)
南円堂かなり大きいような・・・。奈良の仏閣って建物が他の場所
より大きい感じもしたり。落慶したら次は五重塔弁当ができたり。
by tai-yama (2018-05-27 23:50)
弁当箱は再利用できるのでしょうか。
それよりもオブジェかな
by いっぷく (2018-05-28 02:32)
≫チャー さん
中金堂が楽慶したらもっと立派な境内になりそうです。
お弁当は少しだけでもおかずが欲しい~☆
by yamatonosuke (2018-05-28 22:18)
≫ニッキー さん
南円堂と北円堂を一緒に拝観出来る日が来るといいですね(^^♪
南円堂のご本尊だけでも年一回なので難しいと思いますが・・・
by yamatonosuke (2018-05-28 22:22)
≫あおたけ さん
お弁当の中身もそうですが箱と箸がいい記念になりました。
中金堂が楽慶したらまた訪れたいと思います(^^♪
by yamatonosuke (2018-05-28 22:25)
≫侘び助 さん
奈良の西国札所はあと2つありますが両方明日香なので、
そこから滋賀に向かうことはないかも。
by yamatonosuke (2018-05-28 22:29)
≫ぼんさん
毎日使いたいお弁当です。
しかし残念ながら部屋のオブジェになってます(~_~;)
by yamatonosuke (2018-05-28 22:31)
≫johncomeback さん
そうなんです~
持って帰るときもカバンの中はいい香りでした♪
by yamatonosuke (2018-05-28 22:34)
≫tai-yama さん
南円堂はけっこうな存在感でした。
大きく感じるのは周りに高い建物がないからかも。
by yamatonosuke (2018-05-28 22:36)
≫いっぷく さん
弁当箱も箸も再利用可能ですが、
おっしゃる通り今は部屋のオブジェです(笑)
by yamatonosuke (2018-05-28 22:39)
中金堂が落慶したらまた是非行ってみたいものです、興福寺。
お弁当、4月に行った時に狙っていたのですが、奈良博で特別展見た後にバス乗って元興寺方向へ進んでしまったので買えずじまいでした;
by そらそら (2018-05-29 18:03)
≫そらそら さん
ぜひ中金堂楽慶の秋にまた奈良へお越しください。
その際は記念弁当もお忘れなく~
by yamatonosuke (2018-05-30 23:38)