壷阪寺~西国三十三所第六番札所~ [西国三十三所巡礼]
4月とは思えない猛暑に見舞われた先週の日曜日に、
奈良県中部は高市郡高取町にある西国三十三所第六番札所、
<壷阪寺>へ行って来ました
奈良交通バスが通ってますが今回は車でビューンと!
車を降りた瞬間山寺特有の広い境内にちょっと後ずさり・・・
しかしこのとき時刻は午前9時前で、
標高のある場所にある壷阪寺はまだまだ比較的涼しめ~
雲一つない晴天には気温がどんどん上昇する予感しかないので、
涼しいうちにいっきにお参りしたいと思います
少し歩くと立派な<仁王門>がお目見え
平成10年の台風により屋根が半壊したので開創1300年を期して、
防災上の見地から建立場所をここに移し再度解体修理。
両脇にある立派な一丈一尺の各仁王尊は、
背後からの釣金の助けなく立っているそうですよ
仁王門をくぐると左に<多宝塔>がありますが、
それよりも目を引いたのが右にある<大石佛群>と呼ばれる石像たち
石像のオールスターかよ\(゜ロ\)
と思わずツッコミを入れたくなるような光景。
”壷阪大佛”と呼ばれる大釈迦如来石像(身丈10m・台座5m)をはじめ、
十一面千手観音菩薩石像や文殊菩薩石像などなどが鎮座します。
説明文にはインドとの国際交流の一環で製作されたとありますが、
建立は21世紀初頭とあるのでそれほど歴史的なモノではないかな。
ツツジだけでなくヤマブキも綺麗でしたよ~
しかしアブがブンブンと飛び交っていたのでサッと撮ってサッと退散。
そして歩き始めてほんの10分ほどで、
前回の施福寺とは比べものにならないくらいに<本堂>へ到着です
2つの建物がありますが左は礼堂で右の八角形が本堂。
こちらは中で続いており靴を脱いで礼堂から進みましょう~
ちなみに<壷阪寺>は大宝三年(703年)、
弁基上人によって開かれた霊山で”壷阪山南法華寺”が正式寺号。
昔から目の不自由な人々にとっての聖地とされるお寺です。
(※受付の近くには国内初の養護盲老人ホーム)
そんな<壷阪寺>のご本尊はこちらの、
<十一面千手観音菩薩坐像>
合掌~( ˘ω˘ )
白鳳の時代から壷阪観音として多くの人に親しまれてきて、
桓武・一条天皇の眼病も平癒されたと伝わります。
こちらでは数少ない秘仏を除いては写真撮影OKとかなりオープン!
ご覧いただいた皆様にもご利益があることをお祈り申し上げます
そしてたくさんの仏像が安置されている本堂で一番のお気に入りが
<如来坐像>
とっても重要なモノだと思われガラス越しですが、
小さな仏像(27.4cm)は平安時代後期に造られたというモノ。
残念にも右肩より先を失い左肘から先も後補とされておりますが、
彫りが浅くて控えめな肉付きと伏し目がちな円満なお顔が魅力的です
そして外に続く回廊からは二上山や金剛山が一望でき、
気持ちのいい風が吹き抜けるまさに絶景スポット
現代は車で簡単に来ることが可能ですが、
歩いて登るしかない時代はさぞかし心に刻まれる風景だったことでしょう~
それでは八角の本堂をグルっと廻って外に出ると、
『写真を取って魔を取ろう』
と書かれていたので取らない訳にはいきません!
これでいかなる時でも”魔が差す”ことは金輪際ないハズ・・・
橋の向こうあるのは<仏伝図レリーフ>と呼ばれるモノで、
釈迦の前世の物語など仏教に関する事柄が描かれています。
ではここからは少し歩くことになり、
道路の下に作られたトンネルを抜けたところにあったのが、
<天竺渡来大観音石像>
ぼさーーーーーーーーーーーーつ像(゜-゜)
写真では分かりにくいかもしれませんが全長は20mあってデカい!
”天竺渡来”とありますが、
これは七万人のインドの石工が全て手作りで作成し、
六十六個に分解して日本に運ばれ組立てられたそうです。
(※昭和58年に開眼)
そして残念ながら午前9時はものの見事に逆光状態で見えにくい
夕日に照らされる時間帯がベストかもしれませんね
そして最近ではインスタグラムの影響からか、
この壷阪寺の名物となりつつあるのが、
<天竺渡来釈迦如来大涅槃石像>
ねはーーーーーーーーーーーーん像(゜o゜)
奈良に涅槃像があるとは思いませんでした(笑)
寝てる意味は知りませんでしたが説明文によると、
すべての教えを説き終えて入滅せんとする釈迦の姿を顕しているそうです。
普段はまず見ることのない足の裏
やっぱり全長8mの涅槃像は足の裏もデカい!
そしてかかとの角質もなくとてもツルツルで綺麗なのであります。
本堂から離れたこの辺り一画は一種独特な雰囲気で、
荘厳ながらものんびりとした空気が漂っていましたよ
養護盲老人ホームの前にはこんな可愛らしい石像もあったりと、
<壷阪寺>は石像が好きな人は必見です。
それと花が綺麗なこの季節もけっこうな参拝者でしたが、
山々が色づく紅葉シーズンはもっと賑わうこと間違いありません。
またその季節にも来たいなと思いつつ約1時間ほどで拝観は終了
このあとは車で来た道をさら登って行って、
その先にあるという『高取城跡』を目指しますが、
その模様はまた次回ブログにてお送りします(^O^)/
<御朱印>
ちなみに納経所は本堂の前ですよ~
<壷阪寺>
開門時間 午前8時30分~午後5時まで
入山料 600円
駐車料金 500円(普通車)
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素敵なお寺さんですねぇ。
撮影OKですか、必ず行こうと思います。
by johncomeback (2018-04-25 07:03)
石像オールスター面白いです
石でありながら優しい表情があります
by チャー (2018-04-25 07:16)
絶景を見ながら、気持ちの良い風を受ける。良い季節になりましたね
(^-^)
足の裏まで見られるのは貴重ですね(^-^)
by ぼんさん (2018-04-25 07:25)
<大石佛群>でびっくりしましたが、
菩薩像に涅槃像とびっくり連続のお寺なんですねぇ( ^ω^ )
「「写真を取って魔を取ろう」これって素敵=(^.^)=
by ニッキー (2018-04-25 07:50)
如来坐像、穏やかなお顔をされて見てる私も癒されます。
何年か前に、お遍路四国八十八箇所巡りしました。
信仰心はあまりないのですが、全部参れた事を不思議に思います。
そして、穏やかな気持ちになってきました。
お寺ってそんな不思議な力があるんですね。
by k-sakamama (2018-04-25 10:11)
石像オールスターズ 素敵ですね。
みな 穏やかな表情をなさってます。
by ゆうみ (2018-04-25 17:26)
木像の撮影OKとは珍しい(太っ腹な)お寺さんですね。
7万人が(手作りで)作った石仏とは・・・。今の時代に同様な
仕事をインドに頼んだらすごい値段になりそう。
by tai-yama (2018-04-25 23:35)
ゆるい感じのお寺さんですね。
コメントの影響かな?(笑)
このお寺だったら行ってみたいです。
by charingo (2018-04-26 07:33)
テーマパーク見たいに楽しめるお寺ですね。
中の撮影もOKなのって嬉しい。
by 響 (2018-04-26 18:34)
≫johncomeback さん
本堂の中だけでも撮りたい仏像がたくさんあります。
ぜひいつかその目でご確認くださいね。
by yamatonosuke (2018-04-26 22:00)
≫チャー さん
石像オールスターズってなんかバンドにいそうですね。
ぜひ聖飢魔Ⅱと共演してほしいです(^^♪
by yamatonosuke (2018-04-26 22:02)
≫ぼんさん
夏場は今よりもっと快適かもしれませんね。
足の裏はもしかすると何か意味あるかも・・・(^^♪
by yamatonosuke (2018-04-26 22:05)
≫ニッキー さん
多すぎて載せれなかったですが石像はまだありますよ~(^^♪
ぜひその目で一度お確かめ下さい。
「まよけばし」は絶対に掲載しないといけない写真ですね。
by yamatonosuke (2018-04-26 22:11)
≫k-sakamama さん
ほんと如来坐像に癒されました~
四国のお遍路されたなんてスゴイですね。
今すぐというわけにはいきませんが私もいつかは!
by yamatonosuke (2018-04-26 22:14)
≫ゆうみ さん
石像オールスターズは躍動感があり今に動き出しそうな雰囲気でした(笑)
壷阪大佛は始めて見ましたがふっくらしていいお顔です。
by yamatonosuke (2018-04-26 22:17)
≫tai-yama さん
なかなかご本尊の撮影がOKなところは少ないですね。
”天竺渡来”というからさぞかし古いものと思いきやそうでもない(笑)
by yamatonosuke (2018-04-26 22:22)
≫charingo さん
かなりオープンでいっぱい写真を撮りたくなるお寺です。
ぜひ機会があればどうぞ♪
by yamatonosuke (2018-04-26 22:24)
≫響 さん
いろいろと見どころ満載です。
涅槃像の前で寝転がって写真を撮らなかったことを後悔しております・・・
by yamatonosuke (2018-04-26 22:31)