施福寺~西国三十三所第四番札所~ [西国三十三所巡礼]
出来るだけ順番通りに参拝しようとして初めた、
『西国三十三所巡礼』の旅ですが早々に抜け落ちたのが第四番札所。
その理由は巡礼所の中で”一番過酷”な場所といわれているのと、
山の上にあるので寒そうという情弱な理由から
しかし春になり関西地方もぼちぼち暖かくなってきたので先週の日曜日に、
西国三十三所第四番札所<施福寺>(せふくじ)へ行ってきました。
尚、はるばる感を出すためだけに、
ここはあえて公共交通機関を利用してのアクセスです。
奈良からJRを天王寺駅で阪和線に乗り換え、
電車に揺られること約1時間ほど『JR和泉府中駅』からのスタート
しかし本当の始まりはここからで、
南海バスに乗ってまた約1時間ほどの路線バス旅
<施福寺>のある槇尾山行きの運行は1時間に1本で、
そしてここは始発駅ではないので停車時間も短くすぐの発車です。
バスは泉北高速鉄道の和泉中央駅を経由して走り、
住宅街をぬけ<施福寺>のある槇尾山を目指します
JR和泉府中駅では10人ほどいた乗客もどんどん降りていき、
途中からは大型バスに完全なお一人様状態に・・・
そして誰も乗ってこない・・・(=_=)
それでもバスは進みJR和泉府中駅から約50分、
『槇尾中学校前』(510円)にて南海バスを降車。
ここからは<オレンジバス>(300円)に乗り換えて槇尾山を目指します
南海バスと連携しているので待ち時間はなく、
もちろん乗客は私一人でこれもすぐの出発です。
(南海バスとオレンジバスの時刻表はこちら⇒和泉市の公式サイト)
オレンジバスは細い道をどんどん登り、
途中で大型観光バス(施福寺参り?)とスレスレで交差しながら、
約15分ほどで槇尾山の入り口へと到着
全ての車両の進入はここまでとなり、
約800m先にある<施福寺>までは約40分ほど歩くしかありません。
それにしてもすごい坂だ・・・(;一_一)
聞くところによると、
この先には飲食店はおろか自販機すらないということなので、
命の水ともいえるお茶のペットボトルを購入~
気合いを入れていざ本格的な登山(参拝)の開始です
写真では伝わりにくいかもしれませんがけっこう斜度があり、
舗装され歩きやすいですが前日に大雨が降ったので滑りやすい!
革靴やヒールなんてオシャレはこの山では無意味です。
そして日頃の運動不足がたたってか、
もうこの時点でフーフーとちょっと息があがりかけ
前を歩く参拝者が何やら花の写真を撮っていましたので、
休憩がてらに私も1枚パシャリと撮影
シャガ(アヤメ科)という花だそうで、
初めて見ましたが白地に淡い紫と黄がとても可愛らしい花。
道中にはシャガがいっぱい綺麗咲いていて疲れた体を癒してくれます。
開花は4-5月頃だそうなので見たいかたはお急ぎを
歩き始めて約10分ほとで山門に到着
えっ・・・まだ山門・・・(゜-゜)
しかも舗装道路はここまでで延々と石段が続きます。
腰が痛いし心も折れかけさっきのお店でうどんでも食べて帰ろうかなぁ~
と弱気になりましたが、
”これも修行だ!ゆっくり時間を掛けてでも登りきろう!”
と心を新たにして再び登り始めます。
途中では鎖で繋がれた手すりもあったりしてまさに修行道で、
西国一の厳しい道のりの巡礼所というのを嚙みしめて歩きます。
しかし季節的には一番いい時期だったかも?
冬は凍っていそうだし夏は大汗かくのは必至です
登り始めて約30分ほどで眼下に広がる景色はこんな感じに
とってもいい眺め~(´-`)
知らないうちにかなり高いところまでやって来てたようです。
ちょっと曇っているのが残念ですが大阪湾を挟んで向こうには六甲山系も
初めてお堂らしきものが見えてきたこちらは『愛染堂』ですが、
弘法大師御剃髪所跡という石碑もアリ。
ここまで来れば『本堂』はもうすぐそこですが、
最後に待ち受けていたラスボスがこちら↴
100段までは数えましたがそれ以上は忘れてました・・・
心臓の鼓動が激しくなるのを感じながらも最後の力を振り絞り、
登り始めること約40分、
西国三十三所第四番札所<施福寺>(せふくじ)へ到着です
つ、ついに着いたど~(;'∀')
立派な本堂が労をねぎらうかのように温かく迎えてくれます。
少し休んでからお賽銭を入れ手を合わせて無事参拝出来たことをご報告~
いつも以上にお参りする手に力が込もります。
ちなみに<施福寺>は、
江戸時代の初めに真言宗から天台宗に改宗したお寺だそうです。
(※江戸時代に再建)
ではお参りを済ませ御朱印もいただいたあとは、
拝観料500円を納めて本堂内部を拝観
(※写真撮影は禁止)
御本尊は弥勒菩薩像ですが西国三十三所の御本尊は十一面千手観音像。
それらの堂々たるお姿の仏像はとても美しいですが、
印象的だったのは四天王像や不動明王像や馬頭観音像など、
たくさんの仏像が祀られておりもう辺りは仏像だらけだということ!
こんなに仏像に囲まれたのは初めてかもしれません。
四方八方から見られているようで一種独特な雰囲気に・・・
道中は厳しかったですがこれを体感できて良かったかも
仏像マニアにはぜひオススメしたいお寺ですが、
いつも公開しているかは分からないのでご注意ください。
境内には智慧如来さんのお姿も
雨風に打たれながらも石の上にこれからも鎮座されることでしょう~
小さなお社もあるようですがもう石段を登る気力も体力もありません
誰か私の代わりに見に行ってきて下さいませ・・・
『ダイヤモンドレール』と呼ばれるこの道を進めば、
奈良の屯鶴峯(どんづるぼう)まで行けるそうでその距離は45km。
もちろんアップダウンありのコースなので、
健脚をお持ちのかたはチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
では最終17時の<オレンジバス>に乗車しないといけないので、
せっかく登ってきましたが滞在時間は30分ほどで下山を開始。
登りとは違いスイスイと足は止まらず降りていきますが、
調子に乗ってると途中から膝の野郎が笑ってきました!
しかしそれでもバスに乗り遅れてはならぬと、
ひたすら歩き続け約20分ほどで無事下山を完了
(※奥に見えるのは無料駐車場)
もう膝は面白いくらいガクガクですが、
あとはバスに乗るだけなのでどうぞいくらでも笑ってください
頑張った甲斐があり10分ほど時間があったので目の前のお店にて、
お茶を買った登る前にはなかった『草もち』を購入。
五臓六腑に染み渡るぜ~(=_=)
作り立てなのかとてもモチモチで風味もよく美味しかったです。
5つ入ってましたがバスが来る前にあっという間の完食
横を見るといつの間にかギャングが『草もち』を狙ってました(笑)
優しい私はもちろんあげなかったことは言うまでもありません。
では定時に<オレンジバス>が来たのでそれに乗り込み、
また往路と同じ経路で槇尾中学校前にて、
<南海バス>に乗り換えJR和泉府中駅へと帰還
戻りは18時半だったのでJR和泉府中駅からの所要時間は約5時間と、
西国三十三所第四番札所<施福寺>はとても厳しい札所でした
バイクや車もいいですが、
たまには電車とバスを乗り継いで行くのもはいいモノですね(^_^)/
※なんだかお参りではなく登山のような内容になりましたが、
これもそれだけ大変だったということでお許しくださいませ。
最後になりましたがもらった<御朱印>がこちら↴
中央にひし形にハンコが押されているのは珍しいかも
翌日はお約束のふくらはぎが筋肉痛でございます~
<施福寺>(西国三十三所第四番札所)
拝観時間 12月1月2月末日 8:00〜16:00
3月〜11月末日 8:00〜17:00
拝観料 無し(※ただし本堂内は500円)
住所 大阪府和泉市槇尾山町136
西国三十三所巡礼の旅ホームページ⇒http://www.saikoku33.gr.jp/
※これを着ている人をたくさん見かけました。買おうかな・・・
【送料無料】西国観音霊場巡礼『正装セット・白衣袖有り』<本格的な白衣姿で巡礼されたい方はこのセットをお選び下さい> 価格:14,040円 |
お疲れ様でした、正に修行ですね。
でも景色が良く、達成感がハンパなかったでしょうね。
by johncomeback (2018-04-19 06:56)
お疲れ様でした(_ _)
1時間以上もバスに揺られて降りた目の前に
この坂を見ると思わずUターンしたくなっちゃいます(⌒-⌒; )
って、ここまでも十分大変なのにラスボスこちらですか(*_*)
景色は素晴らしいけど本当に修行のお参りにだなぁ(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-04-19 08:05)
苦労して登っただけの景色が見られて素晴らしいですね(^-^)
by ぼんさん (2018-04-19 10:28)
山坂道 階段 と酷所ですね
でも 拝見しているだけでも ご利益がありそうな気配 (^^;) なーんてある訳ないし 苦労してこそのご利益ですよね 草餅が 五臓六腑に染み渡る お疲れ様でした(^^)
by チャー (2018-04-19 11:14)
バスを乗り継ぎ… それははるばるでしたね!
大きなバスに一人きりだとちょっとドキドキしちゃいますね
斜面、すごいです!!
お写真でも急なのわかります これは大変だ( ̄Д ̄;)
シャガというお花、きれいですね~
薄い紫にオレンジ ステキな組み合わせです
はるか向こうに六甲山を望む景色 最高ですね!
苦労して登ったから感動もひとしおだ☆
仏像に囲まれるお寺… 仏像マニアでなくてもちょっと興味ありますね
登りは大変だったでしょうけど下りも意外と筋肉使いますよね
膝の野郎が…ww そりゃ笑ってきますよね わたしなら大爆笑でしょう
頑張ったあとの草餅は最高だっただろうな☆
ギャングがなんかかわいい。なんていう鳥だろう?
by ミケシマ (2018-04-19 17:55)
草餅美味しそうー!
今日はお昼も食べる時間がなかったので、お腹ぐーぐーです^^;
さてと、帰るべし!
by caveruna (2018-04-19 20:48)
確か160km超の路線バスもあるみたいですし、一時間の路線バス
も凄い気が。バイクだと、時間に追われることはないですが、その
代わり足がつってしまうと色々問題も出てきたり(笑)。
by tai-yama (2018-04-19 23:07)
キツそうですが山門と石段がとても良いですね。
わたしもツーリングで歩く事が多いので
読んでて息切れが(笑)
by 響 (2018-04-20 16:29)
≫johncomeback さん
本当に過酷でしたがなんとか無事に。
けっこくお年を召したかたも上がっていもビックリです。
by yamatonosuke (2018-04-20 22:40)
≫ニッキー さん
そうなんです~
バスを降りた瞬間「終わった・・・」と呆然としました(@_@)
そしてラスボスはゴールしてから気づいたので、
あとどれくらい続くかという不安に・・・
by yamatonosuke (2018-04-20 22:52)
≫ぼんさん
こんな高いところまで上がってたなんて気付きませんでした(^^♪
by yamatonosuke (2018-04-20 22:53)
≫チャー さん
少しでもご利益があることをお祈り申し上げます。
酷所のあとの甘いモンは胃が溶けそうでした(笑)
by yamatonosuke (2018-04-20 22:57)
≫ミケシマ さん
知らない土地でバスに乗るのもたまにはいいですね。
ゆっくり車窓から景色を眺めたりして♪
そしてあまりにも厳しすぎて、
思わずお寺ではなく道中の写真が多くなってしまいました(笑)
シャガは綺麗ですね~
って言いながら花の名前知らなくて帰ってから検索したんですが・・・
本堂内の仏像も登った人にしか見れないたいそう有難いモノばかりでしたので、
ぜひ機会があればお参りに行ってみてください。
もちろん下山後は草もちをお忘れなく!
そしてギャングはおそらく”鳩”です(^_-)-☆
by yamatonosuke (2018-04-20 23:13)
≫caveruna さん
草餅はそこらのスーパーで買うのとは比べものにならないくらいモッチ餅でした(笑)
お仕事たいへんのようですが、
空腹状態は胃に悪いと聞きますのでお気をつけください(^_^)/
by yamatonosuke (2018-04-20 23:16)
≫tai-yama さん
バスの乗り継ぎが良かったのが救いですが、
これがあの停留所で1時間待ちとかになると大変・・・
いつか筋肉痛でバイクに乗ってギアを上げるのがしんどかったです(笑)
by yamatonosuke (2018-04-20 23:19)
≫響 さん
まさに山寺っていった感じの道中でした。
ぜひ大阪にツーリングに来られた際には登ってみてくださいね。
by yamatonosuke (2018-04-20 23:24)