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奈良にある「西大寺」は平城京西部に位置する真言律宗総本山 [大和十三佛霊場巡り]

※2016年12月26日の記事




近鉄西大寺駅から徒歩3分ほどの場所にある、

 

「真言律宗総本山 西大寺

 

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奈良時代の天平宝字八年(764)に称徳天皇が鎮護国家と平和祈願のために、

 

七尺の金剛四天王像の造立発願が始まり。

 

聖武天皇が東大寺を平城京の東側に創建されたのに対し、

 

その娘にあたる称徳女帝が平城京の西側に開創されたのが「西大寺」です♪ 

 
”大仏さん”で「東大寺」はあまりにも有名ですが、

 

「西大寺」をご存知の方は少ないのでは?

 

当時は面積三十一町(約四十八ヘクタール)ということですから、

 

甲子園球場約12個分にもなる大伽藍。

 

そこに百十数個の堂が並び文字通り、

 

「東の東大寺」に対して「西の西大寺」に相応しい官大寺だったようです。

 

しかしその後に再三の災害にあい衰頽、

 

江戸時代に堂の再建で現状の伽藍の状態に☆

 

総本山としての由緒をしのぶ事ができるひっそりとした雰囲気のお寺です。

 

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パラパラと参拝者とすれ違いますが、

 

ほとんど人と会うこともなく本堂前の手水舎に到着。

 

撫でられすぎたのか頭の色が変わった龍の形をした手水で清めます。

 

「本堂」

 

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御本尊は釈迦如来立像。 

 

江戸中期に完成した奈良市屈指の巨大な近世仏堂で、

 

江戸中期の土壁を用いない独特の建築技法だそうです。

(堂内は撮影NG・拝観料別途) 

 

とっても厳かな雰囲気の本堂をお参りしたあとは境内巡り☆

 

本堂前の「東塔跡」

 

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四角五重塔が創建されていましたが、

 

1502年に焼亡し残っているのは塔跡のみ。

 

昭和31年の発掘調査では八角に発掘地業が施されていることが判明し、

 

当初は八角七重塔として設計されたという伝承が裏付けされました。

 

もし現代にその八角七重塔が現存していたらと考えると、

 

凄い奈良の観光スポットとなっていたことでしょう♪ 

 

「愛染堂」

 

江戸時代に京都近衛家邸宅を移築した寝殿造風の外観のユニークな建物で、

 

秘仏愛染明王をまつる堂舎です。

(年2回の開扉)

 

「平和観音像」

 

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真緑色の像は存在感抜群!

 

無心で拝んでいるとまさに心があらわれるようです。 

 

「大師堂」

 

弘法大師坐像が安置された小さなお堂。 

 

「鐘楼堂」

 

手の込んだ細かな造りはボーと眺めているとなんだか目が回りそう~

 

「子育延命地蔵尊」

 

その手には子供の地蔵を大事に抱えておられます。

 

池の真ん中にまつられているのは清濃権現社。 

 

最後に西国三十三ヶ所地蔵を拝んで「西大寺」を後にします。

 

南都七大寺の栄華を極めた時代を思い浮かべながら拝観すると、

 

なかなか楽しいお寺でした。

 

近鉄西大寺駅からとても近いので手軽に拝観できますよ♪

 

年中行事で春秋二回に行われる「大茶盛式」は、

 

巨大な茶碗で回し飲みする茶儀として多くの参拝客で賑わいます。 

 

東門前の境内外にある「西大寺石落神社本殿」

 

本殿と呼ぶには小さな造りの神社は境内飛地にある西大寺の鎮守社。

 

階段を設けず一面に床を張る見世棚造となっており、

 

奈良に多い見世棚造小社殿の中でも年代の特に古く、

 

建立は室町時代中頃と考えられる古式要素が各所に見られる貴重なものです♪ 

 

≪真言律宗総本山 西大寺≫

 

ホームページ⇒http://saidaiji.or.jp/






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