”奈良町からくりおもちゃ館”で江戸時代のおもちゃに触れる♪ [奈良・旅行]
※2017年8月10日の記事
奈良町にある江戸時代のからくりおもちゃを復元した、
「奈良町からくりおもちゃ館」へお邪魔しました
こちらの建物は明治23年頃の建築とみられ旧松矢家住宅を活用したもの。
奈良市観光振興として盛り上げようと入場は無料です
一歩なかに入ると土間の跡がある天井吹き抜けの町屋風。
元は屋号「松利」という、
”うなぎ料理屋”を商っていた松矢家の離れとして建てられたそうです。
そして写真左の座敷では、
たくさんの復元された江戸時代の”からくりおもちゃ”が展示され、
見るだけでなく手にとって遊ぶことも
もちろん全部が手作りでハイテクとは無縁ですが、
その昔ながらの”からくりおもちゃ”を一部ですがご覧ください
右が虎で左が獅子舞いですかね?
張り子をパタパタとうちわで仰ぐと下部に入った風が対流して動くというモノ。
足の部分には貝殻が付いておりカタカタといい音を奏でます。
貝殻を使用するなんて今では到底考えられない発想ですよね
猫の乗った箱のふたを引くとネズミが姿を現します。
ふたを閉じるとネズミは箱の中に隠れ、
猫とネズミの追いかけっこを表現したもの。
あの名作”トムとジェリー”がここから誕生したかどうかは未確認。
また箱の中には笛が仕込まれておりネズミが現れるとき、
「チュウ」と鳴き声も聞こえるという手の込んだ仕組みです
人形がはしごをカタカタとひっくり返りながら下りてきます。
人形の重さを利用して丸い2つの穴で交互に回転し、
細い溝と薄板の桟木の組み合わせで真っ直ぐに下りてくる仕掛け。
ピタゴラスイッチの原点と言ってもいいのかも?
桟木の間隔と人形の長さが重要なポイントだそうです
この他に台の横に出た棒を引いたり押したりする「木挽き人形」や、
ネズミが頭と尾を動かして米を食べる「米食いネズミ」なども。
現代の子供たちには通用しないかもしれませんが、
これらの”からくりおもちゃ”を通じて、
江戸時代の文化に少しでも触れた気持ちになれる施設。
夏休みの自由研究にもいいかもしれませんね。
遊び方がわからないと心配のかたも、
係りの人も親切丁寧に教えてくれますのでご安心ください
こちらは春日大社の神鹿にちなんで作られ奈良土産として売られていた人形
土でできており朱・茶・群青・黒・灰色の五色に塗り分けられています。
大正の頃には10頭を一組にした、
「一文鹿」と呼ばれるモノもあったそうですよ
平成12年に奈良市都市景観形成建築物に指定されたこちらの建物は、
奈良町のほぼ中心にありクーラーも効いていますので、
ちょっとした休憩処としての利用にも便利。
お茶とかは出ませんが何と言っても入場無料です(^^)/
<奈良町からくりおもちゃ館>
開館時間 9:00~17:00
休館日 水曜日、年末年始(12月29~1月3日)
入館料 無料
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