仮面芸能の系譜in奈良県立美術館 [奈良・旅行]
スポーツの秋、食欲の秋、とくれば次に続くのはもちろん芸術の秋ということで、
奈良公園の隣で静かにたたずむ『奈良県立美術館』へやって来たのであります
入るの初めて(^-^;
長年にわたり奈良に住んでいながら入館するのは初めてのきっと秋の季節がそうさせる、
たまには違うジャンルで見分を広めるのも人生の肥やしとなるというもの。
ちなみにこちらの館長はせんとくんの作者としても知られる藪内佐斗司さんですよ
仮面が勢ぞろい\(^o^)/
開館50周年記念特別展として【仮面芸能の系譜】が11月12日まで開催されており、
サブタイトルに”仮面芸能のふるさと奈良”と大和国に生きずく系譜をたどる展示会
右に居るのはせんとくんではなく鹿坊(ろくぼう)という名前で兄?のような存在だとか。
時代ごとに仮面がいっぱい並ぶ(^^♪
撮影NGなのでパンフレットからの引用となりますが古代から仮面は受け継がれており、
出土した弥生時代の仮面の遺品などわが国は先史時代から仮面に親しんできた、
きっと弥生時代から仮面を用いた祭祀・芸能が大和国では行われていたに違いありません
都が平安京に移ったあとは宮廷中心にまとめられ祭礼で演じられる雅楽の登場となり、
現在も奈良の社寺の祭礼では舞楽が奉納される南都には雅楽の歴史が刻まれている、
毎年12月にある春日大社のおん祭りもその芸能が披露される今に息づく伝統文化。
けっこうしっかり残ってる(@_@)
大和にはかつて「翁」猿楽という神仏事に奉納される芸能が定着していましたが、
室町時代のころから武家人気の高まりから猿楽師は活動の中心を能楽へ~
猿楽はいかにその役柄に似せるかという物まねを中心とする芸だったのに対し、
能は舞いを中心としておりまねるというよりは象徴的に演じるものだそうです
談山神社でも受け継がれている(ー_ー)!!
一方で奈良盆地を囲む山中では社寺の祭礼を中心に翁と能が演じ継がれたようで、
奈良では現代まで翁の仮面芸能は受け継がれ用いた仮面が残されています。
毎年春に”談山神社”では多武峰談山能(とうのみねたんざんのう)が奉納されているそうな、
日付は年によってバラバラながらも一度は現地にて生で見てみたいものですね
獅子舞いの原形(・・?
かつて大和で最も盛大だった東大寺八幡宮の転害会や年始に邪気を払う追儺会など、
儀礼に用いられた仮面がたくさん残されており奈良にこんなにあったとは・・・
パンフレットにはほんの一部しか掲載していないもの展示会場はたくさんの仮面が並ぶ、
ぜひ地元の奈良県民の皆さんに見てほしい大和国の歴史を感じるイベントでした
爺も居ます\(^o^)/
2階の展示会場から1階へ降りてくるとこんな撮影スポットが用意されておりまして、
”鹿坊”(ろくぼう)だけでなく祖父の”鹿爺”(ろくじい)も居る藪内佐斗司ワールド
※1階は撮影OK
そして仮面のイベントが開催中だったからでしょうかこんな被り物も用意されてますよ↴
どれにしようかな(・・?
もうこうなれば被って係員さんに撮影してもらうのは確定ですがどれにしようか悩む、
鼻の長い天狗(猿田彦)も良きですが毛むくじゃらの鬼も捨てがたい・・・
赤色と青色の被り物は体も色を塗らないとバランスが取れないので即却下です(笑)
やっぱりコレでしょ(≧◇≦)
実は被り物は5つありましてやっぱり”鹿坊”しかないヘルメットのように装着すると、
背後から鹿坊と鹿爺に温かい目で見られながら記念撮影を華麗に決めるもの、
カメラ目線ではなくちょっと伏し目がちになるちょっと照れてるような良き表情
スマホAR撮影も用意されてますがやっぱり実際に被ることをオススメです。
出入口にせんとくん(^^♪
初めて訪れた『奈良県立美術館』でしたが芸能仮面に囲まれたちょっと不思議な雰囲気の、
まるで仏像を見ているかのようなそんな気分にもさせる厳かな素敵時間
10月28日(土)から開催している正倉院展の半券があると入館料が割引になる、
奈良県庁裏にある奈良県立美術館へついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
もし鹿坊仕様のヘルメットを被ったバイクを見かけたらyamatonosukeかもしれません。
~~~~~~~~~~おまけ~~~~~~~~~~
天平仕様(=_=)
ついでに土日でも屋上開放されている『奈良県庁』は天平衣装のせんとくんが待っている、
もちろん奈良県民でなくても無料で入庁可能なのでオススメのお立ち寄りスポット
平日のみ営業ですが庁内にあるレストランもなかなか人気らしいですよ。
若草山を一望(^^♪
柵で区切られている中央の若草山はおそらく下半分は鹿が食べつくしている芝刈り機いらずの、
左手に東大寺大仏殿からの右手に白鹿で舞い降りたという三蓋山(麓に春日大社)があり、
ここへ上がる万葉の風が吹き抜けますがそろそろ寒くなってきたので防寒対策はしっかりと
そして森の中に千頭以上の鹿がいるなんて上から見ただけでは想像できません・・・
食べなくて草(≧◇≦)
屋上にも鹿が居るものこれは動かない鹿なので草を食べることなくちょっと荒れ放題・・・
鼻でエレベーターのボタンを押し屋上に降り立ち食事して、
満腹になったらまたエレベーターに乗って帰る鹿はまだ居ないみたいです(笑)
<奈良県立美術館>
ホームページ⇒奈良県公式ホームページ参照
価格:1360円 |
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それぞれの表情がユニークで見応えがありますね(^_^)
by ぼんさん (2023-10-30 06:11)
自分でも被れるなんていいですね^^
私だったらどれにしようか・・・
青いのに決めました^^
理由は・・・冠がエラソーだから^^;
ここに行く時は、
首まで青く塗ってからにします^^;
by 青山実花 (2023-10-30 07:36)
藪内先生、はじめ仏教関係の人かと思ってて^^;
彫刻家で元芸大の教授さんなんですよねぇ~~。
仏像関係の本も何冊か持っていて、読んでます!
※ 読書週間ですもんね ※
当初、批判が多かった『せんとくん』も、
すっかり地元に馴染んだようで一安心です♪
伎楽面、怖い顔が多いですよねぇ~~~。
東博の『伝統芸能展』で、何点か見ましたよ♪
by Rchoose19 (2023-10-30 07:42)
勉強させていただきました。
大学の修学旅行で猿沢の池の畔にある旅館に泊まり
すき焼きをいただきました。
これが伝統と聞きました。
あれから65年色々な変化に思いを寄せる事が出来ました。
有難うございます。
by nikui4 (2023-10-30 10:05)
【仮面芸能の系譜】、素晴らしい企画展ですね。ぜひ見てみたい!!!
by 溺愛猫的女人 (2023-10-30 10:54)
いろんな仮面があるね(;^ω^)
ハロウィンにこれらの仮面を装着したらウケるかも?(^_^;)
しかし、鹿も角が生えてるのは怖いね?
この前、どこかで鹿の飼育員が鹿の角に刺されて死亡したらしいからね(◎_◎;)
奈良の鹿は大丈夫かな?
by 英ちゃん (2023-10-30 15:05)
いつも拙ブログへコメントありがとうございます。
アート音痴で美術館に縁がありませんが、
息子が幼稚園で描いたヒマワリの絵が県の特選になって
宮城県立美術館に展示された時は観に行きました。
息子は将来画家? と思いましたが ITエンジニアになりました。
by johncomeback (2023-10-30 19:50)
愛嬌があるようで、でも何となく怖いですね。
仮面は見方なのかな?
by 拳客 (2023-10-30 21:17)
能面のお顔立ちが穏やかですね
by ゆうみ (2023-10-30 21:23)
毎日、白い口を覆う仮面をつけて出社と・・・
鹿さんからしたら「草あきた」なのかも。
by tai-yama (2023-10-30 23:11)
高速道路の草刈りの代わりに山羊を放してるのを見たことあります。鹿も出来ちゃうかも…
by mau (2023-10-30 23:14)
”鹿坊”の被り物があるとなれば、やっぱりこれですね
とてもよくお似合いです!
県立博物館でこんな展示があったとは知らなかった
正倉院展も今年は姑の手術があったりするので行けないかもですが
もしも行くチャンスがあったら県立博物館へも足を伸ばしたい
by 藤並 香衣 (2023-10-30 23:25)
奈良の県美で催されている仮面展
仮面で仮装するハロウィンと
タイミングを合わせたかのような展示ですね(・∀・)
そして仮面といえばやはり世代的に
“少年隊の歌”が脳内でヘビロテ状態です笑
能楽などの仮面芸能にはとんと疎い私ですが
知り合いに能面を作っている人がいて
その展覧会は何度か鑑賞したことがあります(^^)
それよりもやはり今回の記事では
あのせんとくんに“鹿坊”という兄や“鹿爺”という祖父が
存在したことがいちばんの驚き!(゚∀゚)
鹿坊に扮したyamatonosukeさん、
この姿でハロウィンパーティかパレードに
参加してほしいです(≧∇≦)
by あおたけ (2023-10-31 08:20)
仮面芸能展、楽しく勉強になりそうでやすね!
なんと!せんとくん仮面もあるとは!
さすが奈良でやすなら、じゃなくて、でやすなあ。
by ぼんぼちぼちぼち (2023-10-31 13:10)
≫ぼんさん
被って踊る姿も見たくなる仮面でした(^^♪
by yamatonosuke (2023-10-31 21:34)
≫青山実花 さん
こんなおまけコーナーがありました(笑)
青いの選ぶとはさすがお目が高い!
伎楽に登場する「呉公」という中国の王様だそうです。
首まで青く塗って全身青色タイツで(≧◇≦)
柱の陰からニヤニヤしながら見守ります(笑)
by yamatonosuke (2023-10-31 21:35)
≫Rchoose19 さん
藪内佐斗司さんは本も出されてたのですね。
そういえば売店コーナーにあったような・・・
ちなみにレプリカ仮面も売ってました(≧◇≦)
「せんとくん」はいろいろありました認知されたもよう☆
近鉄奈良駅前のせんとくんは撮影スポットになってます。
伎楽面が怖い顔なのは対決物語なのかな~
東博でも同じようなイベントがあったのですね(^^♪
by yamatonosuke (2023-10-31 21:36)
≫nikui4 さん
拙い解説しかできなくて申し訳ございません。
猿沢池の旅館ですき焼きはまさに粋な計らい!
高級旅館すぎて私には泊まれません(笑)
65年ぶりにまた泊まってみてはいかがでしょうか(^^♪
by yamatonosuke (2023-10-31 21:37)
≫溺愛猫的女人 さん
神社で奉納される舞台も見てみたくなりました(^^♪
by yamatonosuke (2023-10-31 21:37)
≫英ちゃん さん
ハロウィンだったらコスチュームも必要ですね(≧◇≦)
鹿の角でそんな事故があったとは・・・
雄鹿に背中を向けないようにします(^-^;
by yamatonosuke (2023-10-31 21:39)
子供の頃、島根県の父の実家へ行った時に
能面が飾られていてとっても怖かった想い出があります。
by kuwachan (2023-10-31 21:39)
≫johncomeback さん
初めての奈良県立美術館でございます(^-^;
息子さんは特選が今に生きているに違いありません。
by yamatonosuke (2023-10-31 21:39)
≫拳客 さん
夜に物陰から出てきたらギャーってなります(笑)
赤いのは金剛と力士に懲らしめられる~
by yamatonosuke (2023-10-31 21:40)
≫ゆうみ さん
純和風美人といった感じですね(^^♪
by yamatonosuke (2023-10-31 21:40)
≫tai-yama さん
こんなヘルメットがあればいいのに(笑)
鹿さん最近「鹿せんべいあきた」なのかも・・・
by yamatonosuke (2023-10-31 21:41)
≫mau さん
高速道路に山羊がいたら二度見しちゃいます(^-^;
エレベーターに鹿が乗ってきたらビックリ(笑)
by yamatonosuke (2023-10-31 21:42)
≫藤並 香衣 さん
やっぱり被るなら鹿坊でしょ!今でしょ!
スマホの待ち受け画面にしようかな(笑)
県立博物館ではなく県立美術館ですよ~
奈良公園をさまよわないようご注意ください(≧◇≦)
帰りはぜひ次の記事の場所へどうぞ~
by yamatonosuke (2023-10-31 21:43)
≫あおたけ さん
ちょっとハロウィンとタイミングを合わせてみました☆
でも仮装するならコスチュームも必要ですね(^-^;
仮面といえば仮面舞踏会!
仮面舞踏会といえば少年隊!
でもBGMで仮面舞踏会は流れてません。
能面を作っているお知り合いは行く行くは人間国宝!?
凹凸で表情を作るのは素人ながら大変だと思います。
そして今まで何回かせんとくん登場しましたが、
生い立ちまでは調べてなくてファミリーが居た☆
権利関係もあり「せんとくん」がなかなか認知されなかったかもしれませんね。
鹿坊を被ってハロウィンではなくバイクに乗りたい(笑)
きっと信号待ちでは歩行者がガン見するでしょう(誰か作って)
猫耳なヘルメットあるので鹿角もアリなのかな(≧◇≦)
by yamatonosuke (2023-10-31 21:44)
≫ぼんぼちぼちぼち さん
奈良県内にこんなに仮面があるとは知りませんでした。
せんとくんと鹿坊はまた別人物みたいです・・・
やっぱり被るナラ鹿坊ですなら(笑)
by yamatonosuke (2023-10-31 21:45)
≫kuwachan さん
代々伝わる歴史ある能面なのでしょうね。
想像しただけで身震いします(^-^;
by yamatonosuke (2023-10-31 21:49)