二月堂の『修二会』(お水取り)が奈良に春の訪れを告げます☆ [奈良・旅行]
皆さまご存知ないかと思いますが奈良の三大祭りといえば、
『おん祭り』(12月)
『若草山焼き』(1月)
そして3月に執り行われる二月堂の『修二会』(お水取り)でございます
この季節が来ると奈良にも春を告げるとも~
そんな『修二会』ですが、
気づけばまだこのブログでは取り上げていなかったので、
もうすでに春を感じる先週日曜日に見に行ってきました。
東大寺の参道から南大門をくぐり抜け、
そびえ立つ大仏殿を目の前にこちらの二月堂参詣道へ。
開始の午後7時まで1時間ほどありますが既に向かう人の姿もチラホラと・・・
出来るだけいい場所を求めてここからは少し早足で歩きます
途中でギャング(鹿)と遭遇してしまい、
「持ってる食料よこしな!」
と迫られましたが何も持っていないことを告げると静かに退散。
昼間はなんてことないですが夜に木の陰からヌッと現れるとビビります
そして<二月堂>に到着したらその人の多さにビックリ!
ここまで人が集まるなんて・・・
ここはUSJではなくて奈良なんやで・・・
『修二会』は境内を左から右へと”お松明”を持ちながら動き、
その降り注ぐ火の粉を浴びると無病息災の御利益があるといわれていますが、
これでは”お松明”の火の粉を浴びる場所までは行くことはできません
(いったい先頭の人は何時から来ているの?)
それでも隙間を見つけながら進み、
なんとか中段の位置くらいを確保して開始まで45分ほど待機します。
ではここで二月堂の『修二会』の説明を簡単に
正式名称は”十一面悔過”といい、
二月堂の本尊である十一面観音菩薩の宝前で懺悔をすることです。
それにより五穀豊穣・天下泰安・風雨順時など、
人々の幸福を願う行事とされています。
始まったのは天平勝宝4年(752年)とされ、
それから途切れることなく1250有余年引き継がれた行事。
11名の練行衆が一人一人と二月堂の”行”のため上堂しますが、
(ちなみに”行”は深夜2時すぎまで延々と続く)
その道明りとして照らされるのが”お松明”なのです。
そして処世界という役はすでに準備のため上堂しているので、
これから10本の”お松明”があげられることとなります。
期間は毎年3月1日~3月14日で”お松明”は毎日あげられますが、
(※旧暦の2月)
12日だけは全ての練行衆が上堂するので11本。
ちなみに<お水取り>が12日の深夜に行われニュースにもなるので、
この日だけと思っておられるかたも多いかも?
期間中は”お松明”が毎日見れるんですよ
では開始時刻の7時になったところで、
会場に設置された全てのライトが消灯されいよいよスタート
練行衆の足元を照らすという意味があるのでもちろんフラッシュNG。
それでも操作が分からなのかフラッシュが所々でひかり、
係員さんのマイクによる注意が何度も会場に響きます
マナーの悪い人のせいで雰囲気が台無しになるだけでなく、
次回からカメラでの撮影が禁止にならなければいいんですがね
そんなイヤな気分を払拭するかのように、
大きな”お松明”が勢いよく階段を上がって行きます。
では10本のうち比較的きれいに撮影できたモノをご覧ください
めちゃめちゃ大きいやん~(;一_一)
長さ6mほどの竹の先端に杉の葉やヘギ杉の薄板で籠目状に直径1mほど。
ここから境内を火の粉を飛ばしながら左から右へ。
未熟な写真で申し訳なく伝わるかどうか分かりませんが、
たくさんの火の粉が飛び散る様子は迫力満点でスゴイ!
パラパラと飛び交う火の粉はとても幻想的かつ神秘的で、
浴びてみたいところですが残念ながらここまでは届きません。
そして焦げ付いたような臭いも辺りを充満しますが、
下には消防士のかたが待機しておりますのでご心配なく。
最後に松明の火を全てふるい落とすと、
また次の松明と連続で10本が一気に境内を駆け抜けます。
(※約20分ほど)
とくに最後のふるい落としはド迫力で周りからはおのずと歓声も\(゜ロ\)
松明には何種類もあり大きいのやら小さいのやらですが、
偶然にもこちら大きいのがこの日のベストショットとなりました
<お水取り>は12日で『修二会』は14日まで続きますが、
長い冬も終わり奈良にもいよいよ春がやって来ます
【おまけ動画】(18秒)
う~~~ん、ショボい・・・(~_~;)
では”お松明”が終わり10分ほどすると、
<二月堂>への拝観が解除したのでせっかくなのでお参りへ
丸で囲ったところが最後のふるい落としがあった場所ですが、
お坊さんが立っているのは何か意味があるのかな?
初めての夜の二月堂ですが燈籠に火が入り厳かないい雰囲気
火の粉は浴びれなかったので無病息災を一生懸命祈ります。
なんだかんだ言っても健康が一番だと思う今日この頃~
境内からは大仏殿越しには奈良の100万ドルの夜景も
方向的には西なので夕暮れ時もまたいいかもしれません。
では参拝も終わり”お松明”が上がってきた階段を下りて行きますが、
御利益を得ようと落ちているススを拾う人の姿も。
そこまでとは思っていなかった私はまだまだ未熟者でございます。
焦げ臭い”お松明”は今しがた役目を終えたことを物語ります。
こんな長いモノをバランスよく持って動くだけでも大変・・・
1250有余年の間に下に落とした人がいないのかがちょっと気になります。
最後に一番好きなスポットにて<二月堂>を写真におさめ帰路へ。
途中の駐車場にはたくさんの観光バスでいっぱいでしたが、
おそらくこれから奈良公園は桜の季節で賑わうことでしょうね
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「修二会」というと 東大寺と御縁があるさだまさしさんの
同じタイトルの名曲を思い出しますね。
今年は桜前線の北上が早いとか!穏やかな春の日が
続いてくれることを願いたいですね。堪能したいですね。^^✿~
by ゆうのすけ (2018-03-10 01:42)
二月堂には高校の修学旅行で行きました。
懐かしくて集合写真を引っ張り出して見ました。
あれからもう40年以上経過、年取りました。
by johncomeback (2018-03-10 08:17)
おはようございます。
初めて見ました !(◎_◎;) 凄いですね〜〜〜 !
by yakko (2018-03-10 08:25)
おぉ、「奈良のお水取り」はほぼ2週間あるんですねぇ(°_°)
ニュースでしか知らないので、1日だけだと思ってました(⌒-⌒; )
西日本育ちのかみさんは「奈良のお水取りが終われば春〜♪( ´▽`)」と
毎年浮かれてますw
by ニッキー (2018-03-10 09:59)
お水取りが終わると暖かく、とは言いますけど、14日も続く中での1行事なんですね。
by タンタン (2018-03-10 13:13)
ライトアップされていると また一層情緒がありますね なんとも しんみりとした いい感じに写っています
by チャー (2018-03-10 13:26)
お堂の近くの火かぶり席に居る人はきっと前日から乗り込んでいる
可能性が!中山競馬場は3日前からだったりしますが。
USJに二月堂のアトラクションができたら凄いことになりそう・・・。
by tai-yama (2018-03-10 16:08)
火の粉が飛び散るのはちょっと怖い感じもしますが迫力満点ですね。
是非、自分の目で見てみたいです(^^)
by ぼんさん (2018-03-11 08:41)
こんなお祭りがあるんですね!
初めて知りました^_^
迫力はじゅうぶん伝わりましたよー!
by caveruna (2018-03-11 10:08)
≫ゆうのすけ さん
さだまさしさんにそんな歌があったとは知りませんでした。
とっても歌詞が気になります(^_-)-☆
先週は暖かい日曜日でしたが今日はとても寒い日です・・・
by yamatonosuke (2018-03-11 22:55)
≫johncomeback さん
想い出を振り返ることが出来て掲載した甲斐ありました。
40年は長いですが二月堂はさほど変化ないかも。
by yamatonosuke (2018-03-11 22:58)
≫yakko さん
奈良ではこの時期ではニュースの定番です(笑)
ぜひ一度火の粉を浴びてみてください~
by yamatonosuke (2018-03-11 23:00)
≫ニッキー さん
実は私も最近までは1日だけと思っていて行ってませんでした(>_<)
その名の通り今週の終盤からかなり暖かくなるみたいです~
by yamatonosuke (2018-03-11 23:02)
≫タンタン さん
行事は毎日午前2時すぎまで続くそうでお坊さんはたいへんです。
by yamatonosuke (2018-03-11 23:04)
≫チャー さん
情緒と書いて二月堂と読みます(笑)
とても格式の高いお堂に見えますね。
by yamatonosuke (2018-03-11 23:08)
≫tai-yama さん
3日前はいいすぎでしょう~(笑)
体じゅうが鹿のフンまみれになりますよ。
もしかしたら学生の場所取りバイトとかあったりして・・・
by yamatonosuke (2018-03-11 23:10)
≫ぼんさん
確かにちょっと怖いかも知れませんが一度は火の粉を浴びてみたいです。
機会があればぜひこの時期に奈良へどうぞ(^^♪
by yamatonosuke (2018-03-11 23:12)
≫caveruna さん
下手な写真でも迫力が伝わって嬉しいです(^_-)-☆
古来より伝わる奈良の伝統的な祭りでございます。
by yamatonosuke (2018-03-11 23:14)