紀三井寺~西国三十三所第二番札所~ [西国三十三所巡礼]
※2017年8月18日の記事
夏の暑い日差しが照りつけるなか和歌山市にある、
西国三十三所第二番札所「紀三井寺」(きみいでら)を訪れました
下に楼門が見えますが本堂ははるか頭上・・・
第一番札所「那智山青岸渡寺」もけっこう大変でしたが、
こちらも負けず劣らずなかなかの斜面に位置。
大汗をかくのを覚悟してタオル握り締めいざ参拝へと参ります
「楼門」は牡丹と蓮の彫刻があざやかな立派な造りで、
室町時代(1509年)に建立されたもの。
国指定の重要文化財は両脇間に金剛力士像が安置されています。
たびたびの修理を受け桃山時代の様式を残す「楼門」は、
とても力強くかつ繊細な造りで参拝者をお出迎え
では拝観料200円を納めくぐり抜けていくと、
待ってましたとばかりに待ち構えている石段
思わず息を吞むその段数は210段
この石段は若き紀伊国屋文左衛門が結婚と出世の契機となる出逢いをした坂で、
「結縁厄除坂」と呼ばれています。
ちなみに登段の最速記録は、
元100m日本記録保持者”青戸慎司さん”のなんと21.9秒
私には到底無理なので自信のあるかたはチャレンジしてみては?
(※無謀な挑戦はおやめくださいの注意書きアリ)
ではフーフー言いながらもゆっくり登ると、
中段付近に「紀三井寺の三井水」が出現
「紀三井寺」という名称は三つの井戸(わき水)がある寺”三井寺”に、
紀の国の頭字”紀”を冠して呼ばれたそうです。
その「三井水」を全部見てみたいところですが、
そんな体力はないのでこれも興味のある方はご自身でどうぞ
記録の21.9秒よりちょっと遅れ4分ほどで無事登段
昔の時代から現在まで全ての人がこの石段を登ってきたかと思うと、
ちょっと感慨深いモノが湧き起こります・・・
と言うより暑くて滝のような汗をぬぐうのが大変
夏に来るものじゃないなとちょっと後悔しますが、
大変な思いをしたほうが御利益あるというゲスい考えなんかも~
(仏様は見ていてくれるハズ!)
石段を登りきった所には「鐘楼」があり安土桃山時代(1588年)に建立。
こちらも楼門と同じく国指定の重要文化財ですが、
どことなく軽快な感じの印象です。
「手水舎」は楼門にも彫刻されていた蓮かな?
こちらで身を清めいよいよ「本堂」へ向かいます
江戸時代(1759年)に建立され”十一面観音菩薩像”が御本尊。
(※開基は770年)
秘仏とされていて今は裏手の大光明殿に、
こちらも秘仏の”千手観音菩薩像”と共に安置され、
50年に一度開扉されるそうです。
なので目の当たりにすることはできませんでしたが、
拝んでお参りに来たことをしっかり報告します
すると本堂横にまたもや石段を発見!
ここまで来たら最後の力を振り絞って登るしかありません
そこにあったのは「多宝塔」で室町時代(1449年)に建立されたモノ
こちらも国指定の重要文化財で、
下層が方形で上層が円形の朱色が鮮やかで美しい造りです。
これまでに見てきた「楼門」や「鐘楼」はキレイなんですが、
あまり重厚感は感じられない造りでした。
いいか悪いかはまた別にして、
これまで年季の入った建造物を見てきただけに、
そういう意味ではとても印象的な「紀三井寺」です
境内からは和歌浦湾一帯を眺めるいい景色
写真では見えませんが肉眼では淡路島の姿もあり、
苦労してここまで登ってきて参拝したご褒美ですね。
夕日に時間帯はもっとキレイだろうなぁと考えつつ、
西国三十三所第二番札所「紀三井寺」をこれにてあとにします。
パンフレットにも載ってましたがここは”桜の名所”でもあるので、
その季節に参拝するのがオススメです
(そういえば仏殿の日本最大の観音様を見てないや)
これで西国三十三所巡拝は残すところあと三十一所(^^)/
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