円成寺(えんじょうじ)~大和十三佛第十二番霊場~ [大和十三佛霊場巡り]
※2017年3月14日の記事
奈良市の山中にある大和十三佛第十二番霊場、
『円成寺』を拝観してきました☆
山深い場所にある静かな佇まいのこちらのお寺は、
京都東山にあった円成寺の名跡を継いだ(756年)といわれています。
江戸時代には寺中二十三ヶ寺の大寺院だったんですよ♪
平安末期に寛遍僧正が築いたと伝えられる寝殿造系庭園☆
明治以降に整備された寺観を残す綺麗な日本庭園が、
こんな山中にあるなんて思いもよりませんでした(+o+)
拝観の入り口は写真に見える「楼門」からではなく、
別の入り口からで拝観料は400円。
まずは「本堂」からの拝観と参りましょう☆
※本堂内は写真撮影NGなので下部”円成寺ホームページ”よりご覧下さい
御本尊は阿弥陀如来坐像(平安時代)でそのお顔は豊かで麗しい~。
心静かに拝みご利益が授かるように願います♪
中央の四本柱には”聖衆来迎二十五菩薩”が極彩色に描かれており、
こちらは全国でもたいへん珍しいそう。
そして本尊阿弥陀如来坐像の四隅には強そうな”四天王”が守護しており、
いずれも重要文化財に指定されている貴重なものばかりで、
とてもイイものを見れてテンション上がります
次に拝観するのは本堂の前にある朱色が美しい、
「多宝塔」
塔内にある本尊”大日如来坐像”は、
国宝にも指定されている運慶二十五歳頃の最初期作。
(大和十三佛にも指定されています)
これは日本文化史上画期的意味を持つ尊像だということです。
ガラス越しですがもちろん拝観可能。
国宝を目の前で見ることが出来ますよ♪
続いてご覧いただきたいのはこちらも国宝に指定されている、
「春日堂・白山堂」
奈良春日大社御造営のさい、
当時の大社神主藤原時定卿が旧社殿を寄付されたのがこちらだそうです。
全国でも最も古い春日造社殿で、
鎌倉時代初期社殿の特色を現したとても貴重なモノ。
国宝がゴロゴロと「円成寺」はなかなかスゴイお寺です!
「楼門」
”応仁二年栄弘阿闍梨建立せしもの”と立札には書かれていますが、
応仁二年といえば1468年ですので約550年ほど前のもの。
桧皮葺の屋根と組み合わせた木造建築はとても重厚感のある楼門です。
見どころ満載といえる「円成寺」ですが、
この日のアクセスは車だったので奈良駅から20分ほど。
奈良駅からバスとなると30分かかり、
また周りには他に見るようなスポットがないので少々観光では行きづらいかも?
しかし奈良~柳生の里の道中にありますので、
セットでの拝観で訪れるにはいいかもしれませんね( ◠‿◠ )
帰り際には”大和十三佛”の御朱印をいただきます☆
昨年5月に新薬師寺からスタートした、
大和十三佛御朱印巡りも残すところあと一つとなりました
<円成寺>
ホームページ⇒http://www.enjyouji.jp/
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