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當麻寺・中之坊~大和十三佛第六番霊場~ [大和十三佛霊場巡り]

※2017年2月27日の記事




前回訪れた相撲館「けはや座」から東へ続く門前を歩くこと約10分、

 

當麻寺』(たいまでら)の入り口”仁王門”(東大門)へとやって来ました☆

 

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それでは阿形像・吽形像の仁王像が”阿吽の呼吸”で、

 

睨みを利かす仁王門を通り抜け境内へと向かいます♪

二上山の麓にある「當麻寺」の境内はとても広い☆
 
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『當麻寺』は用明天皇の皇子麻呂子王が推古天皇二十年(612)に、
 
河内に建てた万宝蔵院に始まり、 
 
その後天武天皇白鳳十一年(681)に麻呂子王の孫當麻国見が現在地に移して、
 
この地方の豪族當麻氏の氏寺として整備したと伝えられています。 
 
そして現在は浄土宗と真言宗の二宗で護持されているというめずらしいお寺です。 
 
仁王門入ってすぐにあるのが、
 
「梵鐘」(国宝)
 
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日本最古の梵鐘でその歴史は白鳳時代まで遡ります。
 
厳重に囲いがされていますがどんな音色がするのか聴いてみたいものですね♪
 
「本堂」がお目見え☆
 
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(天平時代・国宝)
 
”當麻曼陀羅”(国宝)が本尊として安置されていますが、
 
残念ながら堂内(本堂・金堂・講堂)の撮影はNG。
 
この”當麻曼陀羅”は観経浄土変相図のことで、
 
中将姫が感得し蓮糸を染めて織り上げたという貴い物語が伝えられています。
 
間近に見ると迫力のあるとても大きな図で、
 
縦横約400cmの中央部分には極楽浄土の有様が表す図はなんとも神々しい・・・
 
見えぬパワーを感じる図にしばし呆然です♪ 
 
他にも本堂には”須弥壇”や”曼陀羅厨子”などの国宝や重文がゴロゴロ[ぴかぴか(新しい)] 
 
ちなみに拝観料はこちらの伽藍三堂、
 
「本堂」と「金堂」「講堂」併わせて500円です。
 
続いて「金堂」を拝観☆
 
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(鎌倉時代・重文)
 
當麻寺創建時の本堂で、
 
本尊の”弥勒仏座像”(国宝)は白鳳時代のもの。
 
その回りを守護する形の”四天王立像”は法隆寺につぐわが国で二番目の古像で、
 
邪鬼を踏みつける姿は頬から顎にかけて髭をはやした特色のある像です。
 
その迫力ある姿にこれには邪鬼もおとなしくするしかないでしょうね♪  
 
続いて「講堂」を拝観☆
 
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(鎌倉時代・重文)
 
本尊”阿弥陀如来座像”(重文)は丈六の寄木造漆箔の座像で平安時代のもの。
 
他に一木彫の色彩像”妙幢菩薩立像”は地蔵菩薩の異名といわれています。
 
”伽藍三堂”の迫力に圧倒され少々興奮気味になったので、
 
クールダウンにと心和む大和三名園”香藕園”のある「中之坊」へと参ります☆
 
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こちら「中之坊」は役の行者が開いた道場で當麻寺最古の僧坊です。
 
そして中将姫の守り本尊”導き観音”が祀られ、
 
女人の守り本尊として信仰されています。
 
こちらの拝観料も500円です。 
 
「中之坊本堂」(中将姫剃髪堂)
 
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(桃山時代)
 
右大臣藤原豊成公の娘”中将姫”は仏道を志し當麻寺へ入山。
 
奈良時代に剃髪して尼僧となったお堂です。 
 
こちらの本尊「十一面観音菩薩」(平安時代)は中将姫の護り本尊、
 
”導き観音”としてとくに女人の信仰が厚いそう。
 
安産・子授かりのほか心身が美しくなる功徳あるそうです♪
 
※こちらに大和十三佛「弥勒尊」や大和七福神「布袋尊」も安置
 
「中将姫誓いの石」 
 
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奈良時代の當麻寺は女人禁制であった為、
 
中将姫は入寺を許されず三日間念仏を唱えられたところ、
 
不思議にもお経の功徳でこの足跡がついたとか。
 
それ以降女人禁制がとかれたそうです♪
 
そして横にそびえ立つのは、
 
「三鈷の松」
 
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弘法大師が唐から日本に帰国する際、
 
浄地を求めて空中に投げた三鈷杵が高野山の松にかかる。
 
その松の葉が三本であったことから三又の葉をもつ松を、
 
「三鈷の松」と呼び古来より尊ばれている松の木です。
 
落ちていた松の葉を拾い上げると本当に三又に分かれていましたよ♪ 
 
「香藕園」(国指定 名勝及史跡)
 
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(桃山時代)
 
中之坊庭園は古くから竹林院、慈光院と並び大和三名園のひとつとされています。
(慈光院の訪問記はこちら⇒“慈光院”庭園と抹茶で風情を楽しむ♪) 
 
鎌倉時代に起源をもち桃山時代に完成した庭園は、
 
借景として三重塔(東塔・国宝)が見事に映えています。
 
”心”の字の形をした池も風流で大和屈指の名園♪ 
 
奈良時代になると寺院は二基の塔を配するようになりますが、
 
それが二基とも現存するのはわが国では當麻寺だけです。
(※西塔は只今改修工事中) 
茶室「丸窓席」(重文)
 
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(江戸初期)
 
四畳半の茶室に大胆な大きな丸窓がとても特徴的。
 
千利休が好まなかったという竹を使用した”片桐石州公”が作った独創的な茶室です♪
 
中之坊客殿「松室院」の天井絵☆
 
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140余人もの近代作家が党派を超えて奉納した作品が天井を覆います。
 
画材は花鳥風月はもちろん多種に及び、
 
どれも個性的で豪華な天井は圧巻です♪
(写仏体験なども有) 
 
その他に「霊宝館」では、
 
1300年の歴史から伝わる宝物を中将姫関連を中心に展示。
 
中将姫剃髪の日本最古の”カミソリ”なんてものも見れますよ。
(霊宝館は写真撮影NGです)
 
最後に受付にて「御朱印」をいただきます。
 
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その受付には「陀羅尼助」(だらにすけ)を販売中☆ 
 
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1300年前に”役の行者”が創製した胃腸薬で、
 
日本最古の和漢薬だそうです。
 
なんだか秘薬っぽくて良く効きそうな気がするのは私だけでしょうか・・・ 
 
ではこれにて『當麻寺』をあとにします。
 
とても見どころ満載で静かにゆっくり出来るお寺でした[ぴかぴか(新しい)]
 
<おまけ>
 
帰りの門前通りのマンホール☆
 
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當麻寺の三重塔にボタンの花。
 
當麻寺はボタンの名所としても有名で4月下旬ごろには、
 
ボタンの花が境内に咲き誇ります(^^)/
 
【當麻寺】
 
ホームページ⇒http://www.taimadera.org/
 
拝観時間   9時~17時
 
【トリップアドバイザー⇒2017年 葛城市の人気観光ランキング



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