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”人と防災未来センター”で阪神淡路大震災を振り返る [兵庫・旅行]

※2017年1月17日の記事




1995年1月17日午前5時46分、

 

兵庫県淡路島北部を震源とするM7.3の大地震が発生しました。

 

兵庫県南部に甚大な被害を与えた”阪神・淡路大震災”から22年。

 

あの忌まわしい記憶を振り返る施設、

 

人と防災未来センター』へと行ってきました。

 

ファイル_000 (4).jpeg

 

西館と東館の2棟連なる阪神・淡路大震災記念施設は、

 

三ノ宮駅から一駅隣”春日野道駅”徒歩約10分のところにあります。

 
館内入場は西館からのみとなってます。
 
受付にて入場料600円を支払いまずは西館4階の映像上映からということで、
 
しばらくは1階ロビーにてお待ち下さいとのこと。
 
上を見上げると今後予想されるという”東南海・南海地震”での津波の高さが15m。
 
吹き抜けフロアーの3階まで位置するその予想に、
 
今から避難場所を決めておく必要性を改めて感じます。
 
5分ほどで声をかけられエレベーターで4階へ上がり、
 
こちらで映像2本を見ますが撮影は禁止です。 
 
1本目は地震発生時も模様を再現したCG映像で当時の被害状況を再現した、
 
兵庫県南部各地のビルや家屋の倒壊、高速道路の倒壊、火災の発生など約7分の映像。
 
当時はまだまだ携帯電話も普及していない時代背景、
 
発生状況の実際の映像などはほとんど残っていないそうです。
 
隣のブースに移動して2本目は「このまちを生きる」という題名の、
 
地震発生後から復興に至るまでの道のりを実際の映像をもとにドラマ化したもの。
 
犠牲者と生存者”生きること”についてとても考えさせられる映像です。 
 
映像を2本見た後は、
 
エスカレーターで下り「震災の記憶フロアー」の3階へ。
 
こちらでは震災関係資料を提供者の体験談と共に今に伝えます。
 
ファイル_004 (1).jpeg
(寄贈者 神戸元気村)
 
阪神高速道路が真っ二つに遮断され危うくバスが落下寸前のパネル。 
 
地震影響で高架道路がぐちゃぐちゃになった様子には、
 
その地震の大きさと建造物のモロさを実感。
 
この阪神・淡路大震災から耐震技術の発展が進んだように思います♪
 
阪神・淡路大震災は火が至る所に上がって2次災害を引き起こしました。
 
私事ですが就寝中の奈良でも今までに経験した事のない長い大きな揺れでした。
 
当時は大阪・本町にあるホテルに勤務しており、
 
そのホテルの非常階段から見える神戸方面は火柱が何本も上がるのを目に。
 
まるで空襲でも受けたかのような光景を今でも鮮明に記憶しています。
 
避難先になった体育館は避難者でいっぱいになり、
 
底冷えする季節はトイレなどがたいへんだったそうです。 
 
「この時の日本全国から助けを今でも忘れない、いつか恩返ししたい」
 
と被災者の方は語っておられます。
 
そんな中でも生きる希望をすてず徐々に神戸復興へ。 
 
”がんばろうKOBE”を合言葉に、
 
仰木監督率いるプロ野球・オリックスがリーグ初優勝☆
 
イチロー選手というスターもいて明るい話題を神戸のみならず関西全体に与えました。 
 
そして「ルミナリエ」はこの震災の年に初開催☆
 
神戸のまちと市民の夢と希望を象徴する行事として毎年12月に開催され、
 
震災の記憶を語り継がれています。
 
そしてたくさんの震災モニュメントも兵庫県南部に設置されています。
 
震災の記憶と生きることについて改めて感じさせられる3階フロアーでした。 
 
ではエレベーターで西館2階、
 
「防災・減災体験フロアー」へ移動します。
 
こちらは今後30年以内に震度6弱以上の確率を示す図。
 
防災意識の受け止める上で参考としてご覧下さい。
 
色が濃くなっている地域ほど確率が高く表示されてますが、
 
こうしてみると日本全国に色塗られどこで発生しても不思議ではないかも。
 
「免震と耐震」
 
ファイル_000 (5).jpeg
 
写真左が下部に耐震補強したもので、
 
写真右は土台が免震構造になっているもの。
 
柱に補強する耐震補強に比べて免震構造は土台が揺れるので、
 
上部に伝わる揺れが少ないようですがコストはお高めだそう。
 
阪神・淡路大震災の犠牲者の約8割が建物の崩壊などによる圧死とされています。 
 
「神戸で大きな地震は起きないと思っていたがそんなハズはないなぁ~。
 
でも、あの時まではそう思えんかった」 
 
と被災者の方は語っておられます。
 
手厚い補助がない限り全国的に耐震化率が上がらない現状が変わればいいのですが・・・
 
災害時に役立つ防災グッズも紹介されており日頃から減災に備えましょう♪
 
では西館から渡り廊下を通り東館へと向かいます。
 
この東館には、
 
3階に1938年の阪神大水害を撮影した貴重な動画や、
 
南海トラフ巨大地震や首都直下地震など、
 
将来発生する可能性のある大規模災害についての展示。
 
2階部分は多目的スペースになっていて、
 
先進的な防災・減災の取り組み等を紹介。
 
1階では東日本大震災被災地のドキュメンタリー3D映像を上映。
 
”自然と人間””破壊と再生””生と死””過去と未来””家族””夫婦”等を問いかける、
 
製作・著者NHKメディアテクノロジーの大型ドキュメンタリー作品となっています。 
 
そしてショップでは防災グッズを販売中。
 
これにて「人と防災未来センター」を退館となり、
 
震災、復興、防災についての教訓を改めて勉強できました。
 
この後はメリケンパークにある波止場の一部を被災したままの状態で残す、
 
「神戸港震災メモリアルパーク」へ向かいます。
 
「人と防災未来センター」の前から三ノ宮駅行きのバスにのり、
 
三ノ宮駅からは歩くこと約30分にて到着。 
 
神戸港の被災状況やその復興過程を中心に大震災の教訓と港の重要性、
 
さらに国内外の多くの人が一体となって港の復旧・復興に努めた様子を、
 
後世に伝えることを目的としてつくられたスポットです。 
 
ファイル_000 (6).jpeg
 
震災当時のままの波止場。
 
阪神・淡路大震災ではこのメリケンパーク南側の護岸が崩れて海中に没し、
 
そして護岸の周辺は傾斜し公園全体が約40cmほど沈下しました。 
 
周りは発展する中でここだけは時間が止まりあの悲惨な大震災を思い起こします。
 
これらの自然の脅威は人々の教訓として、
 
震災を知らない後世までいつまでも伝えられることでしょう。
 
最後になりましたがこの日が命日となった、
 
”阪神・淡路大震災”の犠牲者の方に心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

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