今年最後は奈良らしく”お寺”で締めようと思います~霊山寺~ [大和十三佛霊場巡り]
※2016年12月31日の記事
早いもので今年も残りあと1日となりました。
今年最後の記事は奈良らしくお寺さんで締めようと思います。
その訪れ先は、
古事記には登美の地とある富雄(とみお)の里にある、
「霊山寺」です☆
こちらのお寺の正式名称は「大和國 登美山鼻高靈山寺」(とみやまびこうれいさんじ)。
登美山の地相が、
釈迦の聖地「靈鷲山」(りょうじゅせん)に似ていることから。
東大寺大仏開眼の導師を務めたインド婆羅門僧”菩提僊那”が来日した際に、
736年「靈山寺」の寺名を奉上されたそうです♪
車で来訪しましたが駐車場も広いですが境内もかなり広い!
(電車だと近鉄富雄駅からバスでのアクセスが便利)
入山拝観料500円を受付にて奉納、
入山券をいただき境内拝観へと進みましょう☆
年末でしたがもうすでに、
鳥居前には”門松”が飾られお正月に向け準備万端。
おそらくたくさんの初詣の方がお見えになる事でしょう~
参道はさほど広い通路ではありませんが、
緩やかな坂道で木々に囲まれた場所を歩くのは気持ちいい♪
すると入山してすぐ右手に現れたのは、
「八体仏霊場」
小さくて見にくいかもしれませんが、
こちらは生まれ年の十二支と生まれ正座の守り本尊が並んでいます。
人々の一生をお守り下さる仏さまとして広く親しまれているそうです。
全ての仏さま前には手水が流れていて、
それぞれに柄杓が備え付けられているのも面白いですね♪
参道から本堂に上がるために石段を上り、
「本堂」(国宝)
石段から撮影したので瓦屋根が全部入りきりませんでした
御本尊は薬師如来さまで鎌倉時代の代表的建物。
平素非公開の脇侍日光・月光菩薩は秘宝、
十二神将・二天王・大日如来・阿弥陀如来・地蔵菩薩・行基菩薩・菩薩僊那を祀ります。
静寂な空気が漂う本堂へお参りするととても身が引き締まる思いです☆
本堂にお参りした後は石段を下り、
参道から小川を渡りまた石段を上がってやって来たのが、
「開山大師堂」
古くは行基菩薩を祀っていましたが、
江戸時代より弘法大師を本尊とし歴代徳川将軍に位牌を祀ります。
ここからまた石段を下り坂を上がったところにあるのが、
「三重塔」(重要文化財)
鎌倉時代中期に建立されたもので初層内部全面に、
巨勢金岡筆と伝わる極彩色の壁画あり。
この内部公開は11月3日のみとなっている貴重なもの、
ぜひ一度はこの目で見てみたいものです♪
この時ちょうど雨が振り出してきましたので、
「辯天堂」や金箔の「金殿白金殿」は諦めて戻ろうと思います。
参道の横には小川が流れていて、
絶えず水の音を聞きながらの拝観でした☆
苔もたくさん生い茂りまさに”苔の絨毯”といったところ。
岩苔なんかも”ビッシリ”なのであります♪
そして入山口付近には、
「薬師湯殿」と呼ばれる薬草湯屋☆
この地は敏達天皇の頃より小野家の領有でした。
遣隋使で有名な小野妹子の息子、
”小野富人”(おののとびと)が薬草を栽培し、
薬師如来を祀って薬草風呂を施湯したことが始まり。
聖武天皇や光明皇后もご入湯されたと伝えられ、
薬湯にて人々を救った小野富人は”鼻高仙人”と称され尊崇されたそう。
その歴史は1300年前からに及ぶそうで霊山寺の起源とされています♪
この日は時間がなく入れませんでしたが、
トウキ・センキュウなどの天然成分のみを用いられ、
冷え性・肩こり・疲労回復に効果があるとか。
お風呂に入りたかった・・・リサーチ不足が悔やまれます
家からそう遠くないのでまた必ず入りに来ることを誓い、
「霊山寺」を後にします。
帰る前に最後にもう1つ、
駐車場の横にあった「幸せを呼ぶ鐘」です☆
一人一回だけ鐘をついてもいいそうなので、
今年のの皆様への感謝と新年のご健勝をお祈りして鳴らします・・・
”ゴ~~ン”といい音色が響きました!
これで来年もいい年であること間違いありません!
本年たくさんのご閲覧、nice、コメント、誠にありがとうございました。
来年はもっといい記事を作成する所存でございますので、
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは皆様よいお年をお迎えくださいませ♪
≪霊山寺≫
ホームページ⇒ http://www.ryosenji.jp/
TEL 0742-45-0081
拝観時間(本堂) 10:00~16:00
年中無休 ※薬師湯殿は定休日がありますので要確認
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